外と内がつながる
贅のある住まい

L字型に配置された大きな窓、
テラスを包む深い軒、
外部からの視線を遮る目隠しウォール。
それらが互いにバランスよく調和し、
開放感と安心感の両立が実現されている。


　S家は男の子2人の4人家族。お子さんが大きくなるにつれ、「家族一人一人のプライバシーを確保しつつ、子どもたちが思いきり外で遊べるように」と一軒家に踏み切ったという。土地は住宅街の分譲地に、既に購入していた。家づくりに向けて動き始めた2年ほど前、手始めに夫妻が行ったのは住宅展示場。しかし「家というもののイメージを自分たちなりにつかもうと思ったんですが、どのモデルハウスも豪華すぎてピンとこなかったんです」とSさんは振り返る。一方で、住宅雑誌を通して資料請求をしていたビルダー数社の完成見学会にも足を伸ばした。「いいなと思ったのがディテールホームの家でした」。初めて見たのは、長岡にあった当時のモデルハウスだったが、ここ以上に二人の心を捉えたのは期間限定で公開されていた三条の家。「落ち着いた雰囲気がありながら開放感もあって、『これだ』って思いました」。もともと、明るくナチュラルな軽やかさより、シックな色や素材使いを求めていた二人にとって、グレージュのタイルを配し、黒いアイアンの階段などで引き締めたその家は、「ぴたりとはまった」のだ。さらなる後押しは、要望を幅広く受け入れてくれそうな対応、そしてコストバランスが優れていることだった。「会って話しているうちに、ディテールホームとなら一緒に家をつくっていけると思えたんです」。そして間取りが決まるまで20数回。吟味に吟味を重ねた家づくりが始まった。　……続きは誌面でどうぞ