住まいnet新潟 vol.22 (P54〜)掲載情報

roomz(株)星野建築事務所

大胆な空間構成で、いつもそばに車を

「車を眺めて暮らしたい」と、インナーガレージありきで始まった家づくり。限られた敷地と条件の中で導かれたのが、家の中央にガラスの壁の空間を設けるという驚きの形だった。

 家を建てると決めるずっと前から、S夫妻には気になっている一軒があった。一面がガラス張りで、リビングが吹き抜けになった家。「もう10年も前になりますが、たまたま近くを通りかかって『すごい家がある』と。それからしばらくして、roomzが建てたとわかったんです」。新潟市内のインテリアショップS・H・Sで、その家の写真と模型を見たのだという。そしてそれから2年、とうとう家づくりに動き始めた時には、行き先は決まっていた。「たぶん、ガラス張りの家を見た時に決まっていたんだと思います。10年越しの思いを叶えるというところでしょうか」。そう話すのはご主人。まだ土地は決まっていなかったが、星野建築事務所に連絡を入れ、訪れた。そこで要望と「長女の入学前には引っ越したい」と伝えた。
 土地探しは難航した。やっと決まったのは昔ながらの住宅街で、北西に道路が走り、採光を期待できる東南方向には家が建っていた。もちろん、左右にも家。一方、Nさんからの要望はインナーガレージだった。しかも「車が好きで、いつも眺めていたい。できれば、リビングと書斎の両方の低い位置から」という。土地は、この要望を踏まえて必要最低限の広さであることが前提だったが、決まった土地の建ぺい率は50%。さて、どうするか。この難題に対して、星野貴行さんが出した答えは「家の中心に、ガラスの壁の空間をつくる」ということだった。 ……続きは誌面でどうぞ

ガレージと玄関ホールは1枚の扉でつながっている

1.5階のフロアから階段が両方向に伸びる設計。手前には個室があり、向こう側にはLDK。左手のガラスの壁からは、室内全体に光がまわり、1階のハイサイドライトを通してガレージにも届く

インナーガレージから1.5階の空間、その上に2階のリビングを仰ぎ見る。ガラスの上、2階の個室へと伸びる階段は、視線を邪魔しないように、ステップをガラスにしている

キッチンはTOYO KITCHENのカウンターにオリジナルで製作してもらったテーブルをつなげて一体化。壁面には天井までのキッチン収納

キッチンに立つと正面にリビングスペース、その左手のテラスまで見渡せる。正面のハイサイドライト、テラスの窓からたっぷりの光が差し込んで明るい

2階リビングの階段から見下ろしたところ。ガラスの階段はもちろんガラスの斜めの床も十分な耐荷重で大人も上れる。床は迷った末に決めたタガヤサン。個性の強い木だが、大胆な空間構成だからこそ釣り合う

「書斎からも車を眺めたい」というご主人の希望に応えて1階に書斎を設置。ガラス越し、すぐそばに車が見える

水回り空間の洗面台もオリジナルで製作

ビルダー情報

会社名 roomz(株)星野建築事務所
代表者名 代表 星野 貴行
建築業許可番号 建設業許可/新潟県知事登録(般-29)第26092号、一級建築士事務所/新潟県知事登録(ハ)第4457号
所在地 〒9518008 新潟県新潟市中央区窪田町2-116
電話番号 025-229-2302 FAX番号 025-229-2303
営業時間 定休日
設立 平成2年6月 資本金 1,000万
業務内容 住宅設計・商業店舗設計・施工・監理
取扱い工法 SE構法、木造在来軸組工法、鉄骨工法、RC工法
価格の目安 平均的坪単価 40〜80万円未満
アフター保証 SE構法住宅性能保証(最長20年)、瑕疵担保保証保険加盟
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績 年間10棟
ホームページ http://www.roomz.jp
▲ページの先頭へ