住まいnet信州 vol.27 (P90〜)掲載情報

しなのいえ工房/(株)アグリトライ

故郷の時間を快適に楽しむ家

東京と信州、どちらにも快適な暮らしの場所が必要だ。
そんな二拠点生活を理想と考えるNさんが
生まれ故郷に建てた住まいは、木の風情に満ち、
緑豊かな環境に溶け込む信州らしい家。
最先端の温熱環境と設計デザインにより
日常の心地よさを徹底的に追求している。

 高山村出身のNさん夫妻は長年の東京暮らし。現役リタイアを機に、妹さんが一人で守る実家の敷地に家を新築し、故郷で生活しようと考えた。東京の生活を手放すのでも、別荘をもつのでもなく、両方を生活の場として行き来する二拠点生活である。住まいの条件はふだんの暮らしを快適に営めることだった。
 まず考えたのは、「寒い家は絶対ゴメンだ」ということ。高山村では冬季、気温が氷点下となる日が続き、雪も深い。地元の気候風土をよく知り、断熱性能に自信をもつ工務店として、Nさんはしなのいえ工房を選んだ。壁には200㎜、天井にも350㎜の高性能断熱をほどこしたN邸のUa値は0.3。国の省エネ基準である北海道の0・46を上回る、驚異的な断熱性能といえる。
 また東日本大震災の折、東京で電気の脆弱さを実感したNさんは、耐震面だけでなくエネルギー面でも強い家を望んだ。そこで太陽光発電、蓄電池、灯油式ボイラーを併用し、万一の時にも自立して急場をしのげる体制を確保。HEMS※も導入し、安全、安心、そして徹底した省エネな住まいが実現した。 ……続きは誌面でどうぞ

雪深い地域性を考慮した玄関へのアプローチ。木の存在感と美しさに圧倒される。

間接照明が穏やかな光を放つリビングダイニング。床材にはヒノキを用い、足に柔らかく吸い付くような感触が心地よい。テレビボードやキッチン周りは職人の造作。

キッチンとパントリーはひとつながりに構成。造り付けの収納で広さと機能性を確保した。

ヒノキの色合いが美しい階段。2階の窓からの光が明るく差し込む。

和室はすがすがしい本畳。縦横の桟の太さが同じ「吉村障子」により、視覚的に空間の広がりが強調される。

寝室には広いウォークイン・クローゼットを設けた。天井高と窓、建具、収納がすべて同じ高さで統一されている。

可動吊り下げタイプの物干し竿を設置したランドリースペース。換気性能にもこだわっており、洗濯物を外に干さない主義のNさん一家にとって重要な場所。

ランドリースペースの一角はNさんの書斎。自然な涼しさ、暖かさを求めるNさんは、エアコンではなく冷暖房パネルを採用。階段ホール(廊下)との間仕切り代わりにもなる。

ビルダー情報

会社名 しなのいえ工房/(株)アグリトライ
代表者名
建築業許可番号 建設業許可番号/長野県知事(特-23)第11178号、一級建築士事務所/長野県知事(長野)H第85123号
所在地 〒3812212 長野県長野市小島田町字新城643
電話番号 026-284-4821 FAX番号 026-284-4825
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険<日本住宅保証検査機構>、地盤保証<ジャパンホームシールド(株)>
取扱いエリア 全県
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://agritry.co.jp
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