伝統と革新から生まれる
自由なスタイリングを求めて

　住まいづくりはもっと自由でいい。商業ベースのスタイルに自分の暮らしを押し込める必要なんて全くない。小山木材のオリジナルブランド「BEANS」の住まいには、堅牢で強靭な構造、美意識と機能性を両立した設計、そして自分が好きと思えるものを迷わず取り入れる柔軟性と遊び心がある。
　固定観念に縛られることはない。自分だけの正解を探せばいい。それを伝えるために、今までにない自由なショールームが長野市松代に生まれた。


　長野市松代は、戦国武将ブームで人気を集める真田幸村の兄・信之も治めた城下町。今でも多くの武家屋敷が連なる街並みに一年を通して多くの観光客が訪れる。一方、幕末の偉人・佐久間象山を輩出するなど、進取の気風に富んだ土地柄でもある。 　
　小山木材はここで代々材木商を営み、木への深い造詣と職人の手仕事による伝統的な建築を得意としてきた。しかしその歴史に甘んじず、シンプルで上質な住空間を住み手の感性でスタイリングするオリジナルブランド「BEANS」を開発。若い世代からも高く支持されている。
　本社に近接するモデルハウスは実際の暮らしを重視しているが、2015年6月に完成したショールームには魅力的な遊び心がいっぱいだ。開放的な空間に配された、使い込まれた風合いの家具たち。ぬくもりのある木の床や天井と好対照な黒のスチール階段や石のワークトップを備えたキッチン。スクエアなガルバリウムの外観と相まって散策中の観光客からカフェに間違われることも多い。