住まいnet信州 vol.25 (P132〜)掲載情報

更級圭建築設計(株)

森に抱かれ、森と同化する家。

時計を外し、目を瞑り、耳を澄ます。
ここでは、余計な装飾は何もいらない。
ただ、ゆったりと流れる森の時間を、
ひそやかに息づく森の呼吸を、
感じるだけでいい。

夏の朝には鳥の囀りが。
冬の夜にはストーブで薪のはぜる音が。
ここではなぜか、
わずかな音にも敏感になる。
静寂のなかで、
あるがままの自分と向き合う。
忘れていた何かを思い出す。
家が、森と人とをそっと近づけてくれる。


今も古式ゆかしい正統派別荘地としての風情が残る旧軽井沢エリア。  
傾斜地に立つK邸は、外観は木立に沈むように落ち着いた色調でひっそりと。室内に入れば、大きな開口部から森の景色を一望。屋内にいながらにして周囲の風景と一体化するような開放感が味わえ、スキップフロアによる高低差が、空間にさらなる奥行きをもたらしている。敷地内の植生はなるべくそのまま生かしたことで、四季折々に変化する自然の表情も楽しめる。
森を「拓く」のではなく、森に「同化」する。
自然と共生する住まいとはどんなものか。ひとつの答えを、この家が教えてくれている。

エントランスからも行き来のできる、リビングの幅いっぱいに設けられたデッキ。地面より一段高く張り出すデッキは、室内からの眺めに奥行きと浮遊感をプラス。

庭の一角にあるアウトドアキッチン。ベースのみプロの手を借り、ピザ窯などは住まい手が独自に設えたもの。

スキップフロアで結ばれるリビングとダイニングキッチン。室内に高低差をつけることで、眺めという横の広がりだけでなく、縦にも伸びやかに広がる開放感が加わった。吹き抜けを貫く煙突が印象的なストーブは、薪を縦に丸々入れることのできるタイプを採用。

景色を最大限切り取るために、開口部はぎりぎりまで大きく、また屋根すれすれまで近づけた。傾斜地で高さもあるため、森に向かって張り出しているように見え、まさに絵のような風景を楽しめる。

大きな開口部+高さのある吹き抜けで、実際の数字以上の広さを体感。天井面にたっぷりと使用した木材が、自然豊かな環境にもぴったりマッチし、一体感を生み出している。

1階にある畳の間。来訪客がある際は客間として使用できる。

スキップフロア形式で、中2階の高さにあるダイニングキッチン。目線に合わせてここにも大きな開口部を設けてあるため、オープンスタイルのキッチンからも眺めを一望できる。

2階寝室。天井高が低いことでかえって屋根裏部屋のような落ち着きを感じられる。

 

ビルダー情報

会社名 更級圭建築設計(株)
代表者名 更級 圭
建築業許可番号 一級建築士/長野県知事(長野)A第35083号、一級建築士事務所/長野県知事(長野)A第81111号、建設業許可番号/長野県知事 許可(般-25)第24568号
所在地 〒3812215 長野県長野市稲里町中氷鉋563-2
電話番号 026-214-1018 FAX番号 026-214-1018
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法、2×4工法、S造、RC造
価格の目安 平均的坪単価 50〜80万円以上
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険、地盤10年保証
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://kei-sarashina.jp
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