住まいNET信州 vol.20 (P166〜)掲載情報

更級圭建築設計(株)

伸びやかに展開する家

家は四角形でなければならない。土地の敷地には平行であるべきだ。誰かが決めた「あたりまえ」を外してみたら家のカタチはもっともっと自由になって、暮らし方はもっともっと広がりはじめた。ようこそ、私たちが選んだスタンダードへ。

あらかじめ手元に届いた平面図を見て、思わず首をかしげてしまった。家全体が大胆な台形で、それぞれの居室も一つとして長方形ではない。生活感よりもデザイン性重視の奇をてらった設計なのだろうかと、半信半疑で足を踏み入れた瞬間、タテヨコに伸びやかに広がる空間の「抜け」に圧倒された。
玄関から一目で見渡せるワンフロア。リビングから奥のキッチンへと斜めに広がる形状が、視覚的にさらなる開放感をもたらす。縦へと目をやれば、2階分の天井高いっぱいのダイナミックな吹き抜け。高窓が切り取る絵のような青空からの光が、白い空間に反射し、室内を明るく浮かび上がらせる。「リビングを広く大きくというのが私たちのリクエストでしたが、ここまでの開放感を味わえるとは」と奥様が驚くのも納得の空間の広がりは、そもそも土地形状のデメリットから生まれた策。
「もともと北側には川が流れる台形の土地。南側正面にはやがて隣家が建つことも考慮して、視線をずらすようあえて斜めに裁断したのです」と更級建築士。その土地なりの最大限の可能性を引き出すことにかけて高い評価を得る氏の設計術は、まさに「空間設計の妙技」と呼びたくなる鮮やかさ。

キッチンの背面にあたる部分は、壁一面のワークセット(キッチン収納)。冷蔵庫や食器棚以外にも、細かな日常のものがすべて納まる天井高いっぱいの収納力は「片付けが苦手な私にはぴったり」と奥様も大満足。

壁の一部を波形に切り抜いたのも、遊び心ある設計アイデア。人が立つとちょうど顔が覗くくらいの深さの切り込みが、1階と2階を緩やかに結び、気配や風の通り道にもなっている。

浴室の向こうは壁に囲まれたデッキのため、人目を気にせず半露天気分を味わえる。冬は雪見風呂にも!

ビルダー情報

会社名 更級圭建築設計(株)
代表者名 更級 圭
建築業許可番号 一級建築士/長野県知事(長野)A第35083号、一級建築士事務所/長野県知事(長野)A第81111号、建設業許可番号/長野県知事 許可(般-25)第24568号
所在地 〒3812215 長野県長野市稲里町中氷鉋563-2
電話番号 026-214-1018 FAX番号 026-214-1018
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法、2×4工法、S造、RC造
価格の目安 平均的坪単価 50〜80万円以上
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険、地盤10年保証
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://kei-sarashina.jp
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