住まいNET信州 vol.24 (P68〜)掲載情報

しなのいえ工房/(株)アグリトライ

“木使い”の工夫が生きる家

マットに仕上げられた自然素材の内外観、
無垢材の存在感が醸し出す空間のメリハリ、
使い勝手と美しさがみごとに両立する造作。
S邸の随所に息づく細やかな“木使い”は
長く快適に暮らすための“気遣い”にほかならない。

 施主のSさんは住宅建築を手がける大工である。棟梁として任される現場も多い。長持ちする高性能な住まいづくりのために徹底したこだわりと良心を貫くアグリトライの姿勢に共感し、これまで幾多の物件で腕前を発揮してきた。自分の家を自ら手がけるにあたっても、迷うことなくアグリトライと組むことを選択した。
「徹底的に燃費のいい家をつくるのが、この会社のミッション。現場の職人も構造や仕組みを十分に理解し、高いモラルをもって取り組まないと実現しないレベルです。大工として大いにやりがいがありますね」
 Q値0.8Wという全国的にも突出した断熱性能や、太陽熱や太陽光をフルに活用したゼロエネルギー住宅の実現を支える一人として、Sさんが誇りをもって仕事に取り組んでいることがうかがえる。
 しかし、こと自分の家に関しては「面倒くさい、大工泣かせの家だった」と笑う。「箱」と呼ぶ基本の建築に神経を注ぐのみならず、内装にニッチ(壁のくぼみや隙間)が多く、それぞれの場所に合わせた機能的な造作が数多く求められた。奥様のこだわりに応えたキッチンやユーティリティもすべてSさんが手がけた造作だ。さらに、ふだんは領域外の外構の仕事も自分の手で行うという徹底ぶり。「大工泣かせ」ゆえに、そのすべてを妥協せずに仕上げたSさんの喜びは大きく、愛着も深いようだ。

リビングのテレビボードは造り付け。収納スペースを兼ね、細々した生活道具が散らかるのを防ぐ役割も果たす。

ダイニングやキッチンにも飾り棚や収納棚を造り付けて、壁を機能的に活用。木の風合いが視覚的な優しさを演出している。

和室までひとつながりとなる開放的なリビングダイニング。家族が集い、最も長い時間を共有する場所として、求心力のある空間となるよう意識的に設計。階段脇の横板は子どもの成長に応じて取り外せる。天井はSさん自らロールをもち、施主として塗装を体験した。

リビングと和室の間の敷居は段差を設けず、和室を居室としてもコーナーとしても使えるように工夫した。来客時の寝室としても重宝な空間。

すべて造作でつくり上げたオリジナルキッチン。何をどこに片付けるか事前に十分検討し、引き出しの高さ、奥行きなど手持ちの物のサイズに合わせて設計した。使いやすさ、整頓しやすさの工夫が凝縮されている。

自然光が差し込む階段ホールは便利な多目的空間。バルコニーと直結するランドリースペースとしても活躍。

リビングとお母様の居室を結ぶ縁側代わりのウッドデッキ。多目的な半屋外空間となっている。

キッチンからもガレージからも出入りできる収納庫はとっても機能的。

ビルダー情報

会社名 しなのいえ工房/(株)アグリトライ
代表者名
建築業許可番号 建設業許可番号/長野県知事(特-23)第11178号、一級建築士事務所/長野県知事(長野)H第85123号
所在地 〒3812212 長野県長野市小島田町字新城643
電話番号 026-284-4821 FAX番号 026-284-4825
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険<日本住宅保証検査機構>、地盤保証<ジャパンホームシールド(株)>
取扱いエリア 全県
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://agritry.co.jp
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