住まいNET信州 vol.24 (P38〜)掲載情報

(株)片桐建設

時間がゆっくり流れる家

定年退職後の信州での暮らし。大きな家は要らない。
コンパクトかつシンプルなプランで、ゆったり過ごせたらいい。
薪ストーブを焚いて、日がな一日読書できるような。
薪を調達するための木こり仕事も、板についた。
この家は、人生のエイジングを愉しむための住まいだ。

 こぢんまりと控えめな佇まいながら、大屋根が落ち着いた印象を与えるY邸である。ロフト風な2階はあるが、基本的な暮らしは1階で済む。その1階もLDKと三つの寝室、バス・トイレをT字に配したシンプルな構成。
 Yさんは定年退職を機に、奥様の実家のある伊那へ移った。互いの親の面倒をみるためでもあった。敷地は奥様の実家の隣。もと畑だった場所だ。
 ずっと社宅暮らしだったYさんが、初めての家づくりに望んだことはそう多くない。「素人が細かいことをいうと使いづらくなる。片桐建設の会長なら、きっと面白い家を建ててくれると信じたから、すっかりお任せしました」とご主人。
 1階部分で33坪の住まいだが、建具を開け放てば広さを感じられる。リビングに続くデッキも大きいから、ゆとりは十二分。しかも、小間返しの天井、太い大黒柱、ゴムの木の床が味付けとなって、この家の空間のグレードを高めている。
 薪ストーブも欠くべからざる存在だ。最初に提案があったとき、そんな面倒なものは要らないと、Yさんは迷惑がったらしい。でもしぶしぶ置いてみると、これがなんとも暖かい。まあ実際手間はかかるが、ストーブを焚くのも、薪を調達するのも、やり始めると面白い。今では、毎年秋の声を聞けば「早くストーブが焚きたいな」と思うそうだ。

玄関から見える階段は、その特徴的なデザインが、この家に用意された面白さを予感させる。上がりかまちの質感も含めて、室内空間への期待が膨らむ。

リビングでもっとも存在感のある薪ストーブ。煙突を受け止める小間返し天井も美しい。小さな音楽ホールにいるような居心地のよさがある。

人が大勢集まっても十分余裕のあるリビングダイニング。「一番太いものを選んだ」という大黒柱が頼もしい。

ダイニングは、天井の高さを抑えた。センの木でつくったテーブルは、ビルダーからお施主さんへのプレゼント。

インテリア性の高い階段の先、さらに小間返しの天井まで玄関から見とおせ、その奥行き感がこの場所をより広く感じさせる。

建具はすべてオリジナルデザイン。全体にすっきりした空間デザインでいて、しっとりした大人の落ち着きも備える。

小屋裏奥には、ご主人のミニ書斎があり、趣味のパソコンに没頭できる。

吹き抜けで1階とつながる小屋裏。天窓から星を眺めるのも楽しい。冬、洗濯物を干しても、薪ストーブの熱ですぐ乾く。

大きめのデッキは、リビングの延長としても有用、多目的に使える。床に角材を使用するなど、耐久性もしっかり確保した。

ビルダー情報

会社名 (株)片桐建設
代表者名 片桐 正
建築業許可番号 建設業許可番号/二級建築士事務所:長野県知事(上伊)E第73102号、宅建業免許番号/長野県知事(3)第4652号、国土交通大臣許可(般-24)第17520号
所在地 〒3960001 長野県伊那市福島1471
電話番号 0265-78-7181 FAX番号 0265-73-7380
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険、耐震補償、地盤保証<(社)ハウスワランティ>、定期点検<2・6ヵ月、1・2・5・10年>
取扱いエリア 全県
取扱い坪単価 50〜70万円 施工実績
ホームページ http://www.katagiri-kensetsu.jp
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