帰り道が楽しくなる山小屋の家

自然豊かな里山のふもとに、家族の朗らかな笑い声が響く住まいが生まれた。
毎日の何気ない生活を、ワクワクする楽しみに変えてくれる“山小屋”のような家。
その大らかなたたずまいに、日々の喧噪に追われた心もふっと軽くなる。

　仕事の都合で東京から上田市に来て５年。自然の豊かさ、子育てしやすい環境にすっかり惚れ込んだTさん夫妻は、この地で住まいをもつことを決意。二人が思い描く「煙突のある、山小屋みたいな家」が似合う土地を探しに探し、里山に囲まれた一面の田んぼのなかをローカル電車がのんびり走る、静かな場所を見つける。四季折々に美しく変化する景色を最大限に楽しめること。それが、住まいの希望の第一条件となった。
「山小屋らしい雰囲気ならログハウス」とTさんは専門ビルダーをあちこち訪ねたが、画一的な間取りやせっかくの眺望を生かしきれないプランばかり。悩んだ末に行き着いたのがマルアサ工房だった。「完全自由設計でつくれると聞いて、ここなら大丈夫、と思えました。これまで悩んできた工法や間取りの疑問にも、プロの視点で的確に答えてくれた」とTさん。奥様も「地域密着の会社なのもよかったです。近くなので何かあればすぐ飛んできてくれて安心」と話す。同社の朝倉社長は建築予定地へ何度も足を運び、山裾の傾斜地は削らずに、理想の眺めが得られる位置に基礎をかさ上げすること、それによって両隣の家が日陰にならないような屋根の勾配まで、綿密にプランを練り上げていった。