住まいNET信州 vol.23 (P122〜)掲載情報

(株)哲・Braveデザイン工房

その土地と、この暮らしにふさわしく、
設計事務所と二人三脚で築く家。

設計事務所でする住まいづくりのメリットは、第三者の眼をもつプロを味方にできること。つくり手の都合だけで考えずに、施主の納得のいく柔軟な提案を、常に透明性を確保しながら提供する。それが哲・Braveの仕事の流儀だ。

この家の心地よさは、ジャズのリズムに身をゆだねる感覚に似ている。言い換えるならそれは、調和することの気持ちよさだ。
外観は、木とガルバリウムのセッションを聴いているみたい。屋内では、壁の清々しい白と無垢材の穏やかさが競演している。見る角度によって平屋に見える建物は、内部に2階ともロフトとも呼べそうなスペースを備えつつ、吹き抜けによって空間全体が伸びやかにまとめられている。
中南信地方で伝統的な本棟造りの大屋根の片側をストンと切り落としたようなモダンなデザインや、寝室部分が南側にせり出した形状は、子どもの積み木遊びのように奔放でいて、実はプロの奏者ならではの絶妙なアドリブにほかならない。こうして屋根や壁の線が描く緩やかな五角形を切り取ってみせれば、随所にできた台形が、無邪気に周りの音と戯れながら、家という楽曲全体のキーとなる。
そういえば、室内デザインを引き締めている黒のオイルヒーターと同じく黒色の階段の手すりが、五線譜に見えてくる。南からたっぷり入る日差しに両者が互いにつくる影は、さながら譜面に踊る音符だ。朝に昼に夕に、刻々とメロディーを生んでいく。
「ここに建てるんですけど」
敷地に哲・Braveデザイン工房を案内し、M夫妻はそう伝えた。「仕切りのない、全体がつながった空間ですっきり暮らしたい」と話したものの、家について具体的な条件をリクエストしたわけではない。これを受け「ちょっとつくってみますね」と提案されたプランが、ほぼそのまま、この家になった。

2階はホールを広く取った。将来、子供部屋としてつくり直してもいい。こうした空間をあえて余白として残すことが、毎日の暮らしにゆとりをもたらす。寝室は右手奥。

洗面所も白と木の温かみでイメージを統一。左手のパイプ状のものはオイルヒーターで、タオル乾燥機も兼ねる。

パネルヒーターは、家全体を穏やかに暖め、メンテナンスが楽でデザイン性も高い。

ビルダー情報

会社名 (株)哲・Braveデザイン工房
代表者名
建築業許可番号 一級建築士事務所/長野県知事(上伊)A第51151
所在地 〒3994117 長野県駒ヶ根市赤穂1238-6
電話番号 0265-81-4531 FAX番号 0265-83-1772
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 CM方式(直営工事)
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア 中信・南信・全県(設計監理のみの場合)
取扱い坪単価 50〜70万円 施工実績
ホームページ http://www.tetu-brave.com
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