細部にまで妥協しないこだわりが
快適性と美しさを実現した

高気密・高断熱住宅としての確かな機能性を誇るホクシンハウスの家。
プロとして住まいづくりに携わるご夫妻が満を持して建てた自邸には、
快適に住みこなすためのヒントが随所に隠されていました。

南に向かって開けた緩やかな斜面の田園地帯に建つK邸。暮らし始めて4年が過ぎているということもあり、アプローチの植栽の緑は美しく生い茂り、自然豊かな周囲の風景とも馴染んでいる。
あらかじめ白状しておくと、こちらに暮らすKさんはホクシンハウスにお勤めのスタッフ。奥様と二人揃って二級建築士の資格をもつ、いわば住まいづくりのプロ。設計プランももちろん自分たちで手掛けたというなんとも羨ましい限りのご自宅には、当然、これからの住まいづくりの参考になるヒントが盛り沢山！ここぞとばかりにポイントを伺った。
全体のコンセプトは「長く暮らす場所だから、流行りではなく飽きずに気持ちよく過ごせることを優先に」と、Kさん。間取りや構造自体に特別な変化が加えられている訳ではないが、室内には広々としたゆとりとすっきりとした統一感が感じられる。
その「すっきり感」を生み出す理由は、細部へのこだわりにある。デッキに続く掃き出し窓のサイドの壁には、日中カーテンを引き込んで隠しておけるスリットが。カーテンのもたつきがないだけで、一枚の窓の印象はがらりと変わる。また、壁と天井や壁と床との境には廻り縁や巾木をつけず、目すかしで仕上げることで、空間全体が余計な凹凸のないフラットな収まりに。さらには、引き戸の室内扉を天井高いっぱいのサイズにして天井からの下がり壁をつくらない、照明はすべて埋め込みの間接照明にする、など立体的な角度から見たきめ細やかな工夫が散りばめられている。