大工棟梁にまかせる伝統の家づくり

造作家具やステンドグラスを使った建具の数々。
和モダンの平屋が川尻の地に誕生した。



緩やかな勾配の片流れ屋根の一棟。
見た目はシンプルで落ち着いた構え。

　注文住宅からリフォーム業、寺社仏閣の大規模改装工事まで、日本伝統の大工技術を武器に各方面で活躍するC,S,プラン。大工棟梁を同社田中建社長が務め、熟練の宮大工と若手大工の２名が脇を固めている。叩き上げの大工集団だからこそ、譲れない家づくりへの真摯なこだわり。その同社の新築が熊本市南区川尻に誕生した。辺りはお寺が点在する古くからの住宅街。緩やかな勾配の片流れ屋根、見た目はシンプルで落ち着いた構えの平屋。この新築は、70歳のお母さまとMさん一家の5人が暮らす二世帯住宅の造りとなっている。
　10年前、この土地の中古住宅を購入したMさんだったが、熊本地震で旧邸が半壊判定を受けた。「ゆくゆくはリフォームする予定でしたが…解体の申請期限が迫り、結局、解体しました」と奥さま。その時は新築に建替えるか、この土地を離れて賃貸に移り住むか、まだ決めていなかったという。「中古住宅物件のローンが残っていたので、もし建替えなら住宅ローンを一本化したかった。でも銀行との調整がうまくいかなくて…」と振り返るMさん。その相談に乗ってくれたのが田中社長だった。　……続きは誌面でどうぞ