日本建築の機能美とモダニズムが
溶け合う家づくり

家づくりの検討をはじめたら、いくつものモデルハウスや完成見学会に足を運ぶはずだ。それはそれで大切なことだけど、ときには気分転換も必要。ちょっとした歴史探訪なんていかがだろう。文化財をはじめとする古い建造物は、現代の家づくりにおいても参考になることが多い。シンプルを極めた中に用の美が息づく日本の伝統建築。偉人の旧邸に代表される明治・大正期の洋館。長い歳月をかけて完成された建築様式は、いつの時代にも魅力を失うことがないのだ。さて、ここでご紹介する観田創建に話を移したい。和、あるいは洋などといったテイストの違いはあっても、おおむねシンプルなデザインが多い。といっても、単に流行を追いかけたスタイルとも、量産タイプのローコスト系モダン住宅とも一味違う。かつての建造物とよく似た品や風格を、
少なからず感じるのだ。たとえると、先人が残した建築の思想や知恵を継承しながら、現代の街並みや多様化する暮らしに合わせ、ときに最先端の技術や設備も積極的に取り入れる家づくり。単なる表面的な色カタチの建築ではなく、過去や未来とも繋がった伝統建築の進行形なのかもしれない。

完成時にもっとも輝きを放つより、住むほどに魅力を増していく。本当に価値のある家とは、そういうものだ。同社も、20年、50年、100年という単位で先を見据えるスタンスを重視している。末永く家族の安全や快適を支える仕様はもちろん、時間とともに味わいを深める自然素材や、流行の変化に左右されないシンプルなデザインが基本だ。