住まいの提案、石川。 vol.4 (P64〜)掲載情報

樂家樂座 (株)TAKATA建築

古民家空間を新築で提案する樂家樂座が、
またもユニークな住まいを創造

 建築には、いわゆる「遊び」が欠かせない。服がゆったりしているから動きやすいとか、車のハンドルに余裕があるから安全に操作できるといったことと同じく。
 たとえば、建具を枠の寸法に隙間なく収めると、開閉しにくくなる。ピッタリと正確に設計することが、必ずしも最善ではないのだ。逆にあきが多すぎても都合が悪い。こうした微妙な「遊び」を見極めることが、生活空間の使い勝手を大きく左右する。
 古民家空間を新築で甦らせるという発想の樂家樂座(らくうちらくざ)。単なる伝統建築の表面的な再現ではなく、家づくりの精神や技術、家族の団らんや心の豊かさといった本質的な伝承を目指している。
 オーダーメイドで仕立てられるスーツのように、住む人と向き合いながら完成される設計。前述の「遊び」はもちろん、ファジーな要望や潜在的な欲求にも、五感を研ぎ澄ませてきっちりと結果を出していく。人間の高度なセンサーは、ときとして機械やコンピュータを凌駕するのだ。
 ここにご紹介するY邸の場合、建築的な「遊び」とは、また別の意味でも遊びに遊んでいる。 ……続きは誌面でどうぞ

他の実例と「我が家マーク」

広い玄関土間から上がると囲炉裏の間につながる。「紺色をどこかに使いたい」というリクエストに応え、白山産の自然土で壁をシックな色合いに仕上げた。室内の壁もすべてお父様の手によるもの。

玄関からつながる囲炉裏の間。幅広の板張りに囲炉裏、居酒屋というより時代劇のワンシーンを連想する。

囲炉裏の間の奥にある居間。「母の着物の帯を飾りたい」という奥様の要望によりお披露目会のディスプレイにいかした。暮らしはじめてからも、そのまま飾っている。深い愛着があるのだろう。

キッチンの向こうは、一段下がったフリースペースと、屋形船をイメージした大あがりの間。左にいくと居間や囲炉裏の間につながる。吹きガラスの照明は、作家の秋友騰尊氏が仕上げた。

キッチン横のフリースペース。ワインセラーを置くもよし、キッズスペースによし、収納としても、またよし。

フリースペースの上層は、屋形船をイメージした大あがりの間になっている。居間やキッチンを眺めながらの一献が美味しそう。

フリースペースの上層は、屋形船をイメージした大あがりの間になっている。居間やキッチンを眺めながらの一献が美味しそう。

賭場をイメージしたというご主人の隠れ家。お父様が仕上げた珪藻土の壁に、同社プロデューサーが大胆にも漆で丸印を描いた。ミスの許されない一発勝負、なんというチャレンジ精神。

朱色の自然土壁で壁を仕上げたトイレ空間。漆塗りの便器蓋やカウンターは、漆芸家の山谷尚敏氏の作。演出性はもちろん、抗菌効果もある。手洗い鉢は、陶芸家の香田昌恵氏作。

ビルダー情報

会社名 樂家樂座 (株)TAKATA建築
代表者名 代表取締役 高田 寛司
建築業許可番号 石川県知事許可(般-24)第16551号
所在地 〒9218163 石川県金沢市横川4-180
電話番号 076-243-0151 FAX番号 076-243-0153
営業時間 定休日
設立 2008年 資本金
業務内容 一般住宅、樂家樂座、店舗、リフォーム・リノベーションの企画運営・設計・施工・販売 など
取扱い工法 木造軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険(JIO10年保証)、地盤保証対応
取扱いエリア 石川県全域、富山県(地域限定)
取扱い坪単価 平均坪単価 55万円(諸経費一式、外構造園工事、照明器具など本体価格に全て含む) 施工実績 年間約20棟(うち樂家樂座15棟)
ホームページ http://www.takataworks.com/
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