住まいNET石川 vol.11 (P26〜)掲載情報

(株)安田工務店

巨大キッチンから小さなパーツまで、
オリジナルで仕上げたハンドメイドの家

住む人の好みやライフスタイルは十人十色なのに、
なぜ同じような住まいが世の中にあふれるのだろう。
周囲に合わせる日本人の協調性によるものだろうか。
あるいは、統一感のある街並みに配慮した奥ゆかしさのためか。
ただ、トレンドとして位置付けられる住宅商品や、
建築ラッシュの新興住宅街を眺めても、
そんなポジティブな捉え方で受け取れることは少ない。
もっと違った要因、たとえば作業の効率やスピードといった
作り手側の都合によるところが大きいからだろう。
誰のための家づくりなのか。
忘れかけていた基本的なことを、安田工務店が思い出させてくれる。

 工業化が進む現代の家づくり。確かに均一なクオリティの住まいを、より安く早く量産することは、施主にとってもメリットがあるといえよう。ただ、自由度や選択肢が少なくなるほど、諦めなければならないコトやモノも増えてくる。あくまでも理想を求めるなら、自由設計、それも可能な限りハンドメイドの仕上げにこだわる必要があるだろう。
 常識や流行にとらわれず、住む人の要望を最大級に尊重する同社の家づくり。他社では難しい、実現できないといったリクエストも、積極的に受け止め、対応するタイプの工務店だ。
 一人ひとりの個性に合わせ、また、居住空間としての最適な調和や収まりを求めるため、家具や建具をはじめディテールに至るまで造作を基本としている。「たとえ小さなパーツひとつでも、既製品を使うと違和感が出てしまうこともありますから、できるだけオリジナル品で仕上げます」とは、社長のコメント。その言葉を象徴するような1棟がM邸である。
 知人の紹介で同社を知ったというMさん。以前から個性的な家に憧れていて、レトロな洋館のようなイメージを漠然と抱いていたそうだ。モダンな同社事務所の瀟洒な雰囲気も気に入ったため、新しさと古さが溶け合い、素材感の映える住まいを要望した。

他の実例と「我が家マーク」

アイランド型と呼ぶには、あまりにも巨大なキッチン。特注ならではの規格外のスケールとデザインだ。

ダイニングテーブルを兼ねた造作キッチン、スチール製の収納や食器棚、2階まで続く階段室の本棚、スイッチ類を隠す黒板塗装のボックス。ほとんどがハンドメイドで仕上げられているため、違和感のある要素がまったくない。

無垢板で仕上げた階段のあるリビング。本棚は、2階天井まで続いている。

 

2階は、納戸と主寝室で構成されている。24畳という大空間だが、将来的に家族が増えれば、必要に応じて仕切る予定。

水まわりは、1階の線路側に集めた。カラフルな建具が印象的だ。

玄関を開けると、ジュートラグを敷いた長い土間が続く。ベンチは、大工さんの手づくり。

洗面化粧台の鏡は、アメリカから輸入したヴィンテージ。窓の手前に収納を設定し、空間を有効活用している。

中庭は、世界遺産・万里の長城の補修に使われるレンガで床を仕上げた。軒の天井は、ホワイトオーク材。

ビルダー情報

会社名 (株)安田工務店
代表者名 代表 安田 竜夫
建築業許可番号 石川県知事許可(般-24)第17691号
所在地 〒9218062 石川県金沢市新保本3-147-5
電話番号 076-255-7384 FAX番号 076-255-7497
営業時間 定休日
設立 2012年 資本金 500万円
業務内容
取扱い工法 木造軸組工法
価格の目安
アフター保証 (株)住宅あんしん保証:住宅瑕疵担保責任保険法人、定期点検(半年、1年、2年)
取扱いエリア 石川県
取扱い坪単価 施工実績 年間約5棟
ホームページ http://www.yasuda-koumuten.com
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