大きな吹き抜けのもと、
自然素材に抱かれて暮らす。

高気密・高断熱、そして地材地消。「北海道スタンダード」を掲げるヨシケンの住まいづくりに共感し、この秋、完成させたマイホーム。吹き抜けの下に広がる大開口に、気分も晴れ渡るようだ。

シンプルな切妻屋根に、道南杉の下見板張りと塗り壁で仕立てた住まいは、なんともほっとするような表情だ。赤ちゃんができたのを機に、ほぼ2年がかりでつくりあげたわが家は、木の香りが漂う心落ち着つく場所。毎日、家に帰るのが楽しみだと、ご主人は顔をほころばせる。
建てるなら木の家がいい。最初は漠然とした憧れだったのが、いろいろ調べるうち、道産材を積極的に使った住まいづくりで定評のあるヨシケンに辿り着く。実際に同社で手がけた住宅も見せてもらい、その思いを確かなものにした。
「外壁に木を使うこと、四角い家はイヤ、室内にあまり仕切りをつくらないこと。そして、大きな吹き抜けの下でくつろぎたいというのが、僕たちの希望。あとはヨシケンさんにおまかせしたのですが、プランもほとんど1回で気に入りました」。
ご家族の要望を最大限に生かしつつ、さらに明るくのびやかな空間をどうつくるか。幸いにも、敷地の南隣りはご主人の実家であることから、南面を大きく開いた空間設計が可能となった。いわば、隣りの芝生を眺めて暮らすという発想だ。これによりリビングに広がり感が生まれ、気兼ねなく光に満ちた暮らしが楽しめる。もし、隣が他人の家ならば、実現しないプランだったと、ヨシケンの吉田純治専務はいう。
室内と一体感をもたせたウッドデッキは実家の庭ともつながり、ふたつの家の境界を曖昧にしている。親世帯と子世帯、祖父母と孫の理想的な距離感が形成され、共働きの若い夫婦にはなにかと心強いに違いない。