住まいの提案、北海道。 vol.47 (P106〜)掲載情報

(株)エーアイホームズ

多層構造の“面”を活用。
自然光を取り込む窓と、屋上ガーデンを備えた家。

 「家を単なる箱と考えず、暮らしを楽しみ、くつろげる空間を創造したい」。帯広市の「エーアイホームズ」が手がける「アレブデザイン」が目指すのは、リゾート地や高級温泉旅館に出かけたときのような開放感が味わえる住居づくり。日常のなかで非日常のくつろぎが味わえる、上質な遊び心をちりばめた設計を得意としている。
 「プランづくりのときから、仕上がりの色や質感までをイメージすることが大事だと思っています」と話すのは、エーアイホームズ社長の岡田さん。プランナーやインテリアコーディネーターが、設計や内装を役割分担することで本来のイメージがずれてしまわないよう、一級建築士の岡田さんみずからが具体的なプラン設計に携わっている。照明の配置を決めながら間取りを考えるといったように、人の五感をくすぐるデザインを生み出すことが、やすらぎの空間づくりの秘訣といえそうだ。
 「アレブデザイン」のもうひとつの特徴は、屋根をプライベート空間に変える「屋上ガーデン」。周囲を高い壁で囲って視線をさえぎる、まるでひとつの部屋のような存在。声や匂いは上方に抜けるため、人目を気にせずバーベキューや日光浴をしたり、ドッグランスペースも活用できる。帯広市内に家を新築したK邸も、ダイニングの上にあたる2階スペースに外からほとんど見えない「屋上ガーデン」を取り入れた。

 施主のKさんは、大学卒業後に地元で就職が決まったお嬢様のUターンを機に自宅を新築することに。「アレブデザイン」のモデルハウスを見て設計デザインに魅かれ、50代のご夫婦プラス愛犬と、新生活がスタートするお嬢様がこれからの人生を楽しむための家づくりを岡田さんに託した。「これからの人生をゆったり過ごしていただけるように、広さを生かした住まいを造ろうと思いました」と岡田さん。家の象徴となるリビングはダイニングやキッチンとの間に仕切りを作らず、天井高を3.6mにするなど、贅沢なほどの広さを生かした設計にした。テラスへと続く掃き出し窓を壁一面にとり、さらに奥行きのある部屋に冬でもしっかりと陽射しが入るよう、明かり取りの窓をちりばめている。イタリア製の木製シーリングファンをシンボリックに配し、壁や天井は白一色にまとめて湿度調整に有効な珪藻土をふんだんに使った。部分的に壁と質感の異なる石材を用い、色数を抑えながら照明によるニュアンスの変化を生み出すことも「アレブデザイン」の手法といえる。もうひとつ、心地よい過ごし方に欠かせないアイテムがライティングコントローラー付きの照明だ。蛍光色や電球色の色あいと光量を生活シーンに合わせて設定し、例えば“食事のとき”や“映画を観るとき”の「ピッ」とひと押しで、雰囲気をがらりと変えてくれる。

リビングから出入りできるテラス。足元までガラスのある掃き出し窓になっているので、部屋とテラスがつながるような印象に。現在は庭に木が植えられており、緑を楽しむプライベートな空間となっている。

玄関の正面には、空気をきれいにするデザインタイルを採用した。

リビングの壁は珪藻土をつかって白でまとめた。テレビ台の背面に部分的に用いた石材が、夜の照明でやさしい陰影を描いている。

明かり取りの窓を設け、冬でも部屋の奥まで陽射し入るように。カンディハウスの家具が良く似合う、ゆったりとしたリビング。

調理中は作業台になり、使い終わった後は目隠しになる扉付きのキッチン収納。生活感がでがちな食器や家電をすべてしまえる。

たっぷりとられた調理スペースと、調理しやすい横並びのコンロが使い勝手の良いキッチン。

キッチンの背面は床と同じ素材を使用。床と壁が分断されず、空間が広がって見える効果が生まれた。

ダイニングテーブル横の家事カウンターは、テレビ台にも早変わり。なにかと便利なお役立ちスペース。

寝室や洗面所とつながっている、奥さま専用の家事室。趣味の裁縫もはかどりそうな、居心地良い空間。

ビルダー情報

会社名 (株)エーアイホームズ
代表者名 岡田 英樹
建築業許可番号 建設業許可/北海道知事(般-24)十第3416号 一級建築士事務所/北海道知事登録(十)第375号 宅地建物取引業許可/北海道知事免許十勝(3)第628号
所在地 〒0800803 北海道帯広市東三条南10丁目4番地第2岡田ビル1階
電話番号 0155-20-5533 FAX番号 0155-20-5566
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容 注文住宅の設計・施工、マンション・アパートの企画・設計・施工、木造建築のリフォーム、不動産の仲介・売買・賃貸、損害保険代理店
取扱い工法 新木造軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅10年瑕疵保証・JIO(株)日本住宅保険機構、地盤10年品質保証・JHSジャパンホームシールド、 自社アフターサービス
取扱いエリア
取扱い坪単価 50万〜80万円未満、80万円以上 施工実績
ホームページ http://www.aih.jp
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