住まいの提案、北海道。 vol.47 (P58〜)掲載情報

lia Style

テラスを居住空間に取り込んだ、
「解放感」と「開放感」を楽しむ家。

 土地探しから住まいづくりを考えるとき、何を優先させるかで暮らしは大きく変わる。都心の利便性を重視すれば一般的に敷地はコンパクトになり、周辺環境も「のびやか」とはいかないのが常である。一方で、多少は通勤時間がかかっても郊外にゆったり住まいを構え、休日を豊かに過ごすという選択肢もある。どこでどんなふうに暮らすか。それは、どう生きたいかを自問することでもあるのだ。
 共働きのTさんご夫婦が選んだのは都心部での暮らし。といっても、便利な生活と引き換えに居住空間に対する「ゆとり」をあきらめたわけではない。むしろ、リアスタイルと出会ったことで面積や日当りの問題など敷地の制約をいかに克服し、想像を超えた楽しさを暮らしに盛り込めるかを期待したと、ご主人はいう。「プロデューサーの治部さんが探してくれたのは、札幌駅からそう遠くない35坪の敷地。四方が3階建住宅やアパートに囲まれて南からの光は入らない。ふつうは不安になりますよね(笑)。デザイナーの野村さんはこの土地をどう料理するのだろうって、逆に楽しみになりました」。
 実際、いくつか見学したリアスタイルの住宅は狭小変形地に建つものが多く、敷地にうまく対応しながら個性豊かな住まいづくりを実現させていた。どんな敷地もこのふたりに任せれば間違いない。そんな確信があったのだ。

 リビングは2階に設けること。アイランドキッチンを取り入れること。バルコニーでくつろげること。そして、趣味の空間を備えたガレージを組み込むこと。要望として伝えたのは大きくこの4つ。これらのリクエストをベースに練られたプランは、ほぼ完璧に近いものだったとご主人。「ほとんど1回で決まりました。僕たちがどんな暮らしを望んでいるのか、きちんと理解してくれていた結果だと思います」。
 限られた条件の中での開放感の演出や採光、プライバシーの確保は重要なテーマだった。これらの課題をクリアする糸口となったのは、「外と内」をつなぐ中間的な領域となるテラスの存在だ。広さにしておよそ5帖、高さのあるルーバーで目隠ししつつ、北からの穏やかな光を室内へ。ダイニングキッチンとリビングの中間にあり、視線が気持ちよく外へ向かって抜けてゆく。キッチンとリビングにいる家族がテラス越しに見えるのも、ほどよい距離感とともに安心感を覚えるのだ。広さやゆとりは面積だけでは計れない。それは、豊かな空間で味わう精神の解放を含めた「間の演出」によるところが大きいのではないか。そんなことを思わせる気持ちのいい空間である。

ゆったりとした土間玄関から直接ガレージへの出入りが可能。

2階リビングに木製ルーバーを配したテラスを一体化させ、空間の広がりを演出。採光と目隠しが同時にかない、心からくつろげる空間に。

吹き抜けの階段ホールで、空間全体に開放感をプラス。

テラスに面したダイニングキッチン。東からの光が入り、朝の食卓もさわやか。食器棚は背後の扉にすべて収納し、すっきりとした暮らしを実現。

キッチンからリビングでくつろぐ家族が目に入る。テラスからの自然光も心地よい。

ダイニングはキッチンカウンターと直列レイアウトに。正面にテラスがあり視線の抜けもいい。

子ども部屋の右隣りがゲストルーム。南からの採光を確保するため、ルーバーを配置。

BMXや改造中の三輪車などが並ぶ自慢の作業スペース。完成させたミニ四駆の試運転もここで。

ビルダー情報

会社名 lia Style
代表者名
建築業許可番号 建設業許可/北海道知事許可(般-30)石 第23267号、宅地建物取引業者免許/北海道知事 石狩(2)第7590号、一級建築士事務所/北海道知事登録(石)第5017号
所在地 〒0650018 北海道札幌市東区北十八条東1丁目1-28
電話番号 011-795-7602 FAX番号 011-795-7791
営業時間 10:00~18:00 定休日 水曜、木曜
設立 1984年4月3日 資本金
業務内容
取扱い工法 FP軸組工法他
価格の目安
アフター保証 無料点検あり(1年・2年)、無結露50年保証(ウレタン断熱パネル素材内部)
取扱いエリア
取扱い坪単価 50〜80万円未満、80万円以上 施工実績
ホームページ http://liastyle.jp/
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