好みと願いをかなえた二世帯で暮らす家

入居当日に伺ったOさん邸は、若い夫婦とご両親がこれから一緒に住む家として、二世帯で過ごす住まい。デザイン性のゆたかさと、木の香りのやさしさと…。素敵な個性が気持ちよく溶け合っています。

新しい家が並ぶ住宅地の一角、ひときわシックな外観の家がOさん邸です。外壁は黒一色。でもよく見るとチャコールグレーで深みのある味わいが…。しかもガルバニウム鋼板、サイディングなどを匠みに使い分けているため、質感も表情も異なり、しゃれた陰影がこころ憎いばかりです。
玄関前の駐車スペースは４台分。この広い空間が全体としてOさん邸の奥行きを演出しています。そして太陽光発電を設置している屋根形状は「片流れ」で手前が高くなっていて家がいっそう大きく感じられる！ここで暮らす人のセンスの良さを予感させる家の顔になっています。
さて、この家に住むOさんご一家は若夫婦とご両親の二世帯。「本日入居！」という日に取材させていただきました。
迎えてくれたOさんご夫妻は結婚してまだ一年。仲の良さも初々しく香りますが、香るといえば…このお宅は玄関に入ったとたんに木の良い香りに包まれます。床はすべて杉材のフローリングで、階段、一枚板のカウンターなど木の温もりが家の中にすんなり溶け込んでいる感覚。されど木ばっかり！という印象ではなく、壁の白、扉などのアクセントカラーになっている黒との絶妙な色の配分が、スタイリッシュな空間を生み出していました。