家族のふれあいと心地よい寛ぎを
我が家にデザイン

自身も設計士であるHさんが描いたマイホームは、落ち着いた色合いの木をふんだんに取り入れた、アジアンな雰囲気薫る空間。奥様が立つキッチンを中心に各空間が自然につながり、どこにいても家族をそばに感じられる住まいには、家族の笑顔と暮らしやすさへの工夫があふれています。

無垢材を使った床をはじめ、建具や窓枠に至るまで、天然木の温もりをたっぷりと取り入れ、光と風が満ちるリラックス空間をつくり上げたHさん邸。一見シンプルな空間に見えますが、各部屋を訪れてみると、それぞれに天井のクロスが変えられていたり、同じホワイトの壁に異なる柄や素材が組み合わされていたりと、多彩な遊び心が見られます。それらがしっくりと一つに馴染んでいる秘密が、細部までこだわり抜いた色合いの統一です。ホワイトとシックなダークブラウンに彩られた室内は、スイッチカバーまで色を指定。そのため、多様な柄や素材を加えても、それぞれが主張しすぎず一体感を出すことができるのです。さらに、所々に凝ったデザインの格子や、アンティーク家具に用いられるガラス、重厚感を感じさせるタイルなど、こだわりが散りばめられ、他とはひとあじ違う洗練された雰囲気を演出するスパイスに。「和室のクロスは、実際に砂が入っているもの。下地をひろいやすく、施工の善し悪しが出るため、普通は部分使いにするところを、全面に使用しました。仕上がりがとてもきれいで、森井さんには感謝しています」とHさん。住み手のこだわりに、つくり手がしっかりと応えることで生まれる、信頼と満足感が伝わってきました。