緑の中に住まう家

　緑に癒やされて暮らしたい。誰しも根底に持っているであろうそんな願いを共に強く抱き、住まいづくりの柱としていた施主のＫ夫妻。新居のために初めに着手したのは土地の選定だった。庭のスペースはもちろん、周囲の自然を借景として暮らしに取り込むため、時間をかけて理想の場所を選定。住宅地にありながら、山の緑が傍らに広がる角地にめぐりあい、住まいづくりを始めた。モデルハウスを見学してハウスメーカーも検討したが、選んだのは雪国の家づくりに確かな識見を持った地元ビルダーのクランド。「以前から手がけた住宅を見ていて基本的な断熱性能が良いのはもちろん、住宅の質感が私達の好みに合っていました」と奥さん。夫妻が求めたのは、プライバシーを守りながら窓の外に緑を感じられる開放感のある暮らしだ。相反する要素にもなりえる２つの希望を叶えるため、１階部分はインナーガレージと主寝室を配し、それ以外の生活空間はすべて２階へ。ルーフバルコニーを大開口部に沿わせ、周囲の目を気にせずに外の緑を室内へ取り込む計画とした。　……続きは誌面でどうぞ