住まいの提案、秋田。 vol.11 (P30〜)掲載情報

ヨシのいえ (株)ヨシ

性能と素材とデザインが
コストと調和した平屋

 この家の施主Mさんは設計事務所に勤務してきたキャリアから、建物に関する知識が豊富にあった。とりわけ住宅の温熱環境に関心が高く、施工店を探している中で、新住協(新木造技術研究協議会)の会員で、デザインにも素材にもこだわったヨシのいえと出会う。求める住み心地は明確にあるため、行き当るのは理想と対峙する予算調整の壁。 知識の分だけある要望の中で、つくり手と住み手の双方が優先順位を共有して取捨選択し、延べ床面積が約20坪と最小限ともいえる平屋が完成した。
 奥行きがある敷地の形状に沿って前後に雪が落ちる三角の屋根の形状。外装材はメンテナンスが極力少ない金属鋼板とした。玄関を入ると奥へと誘うリビングの明るさが建具のガラスから漏れる。清々しい木の香は主に杉材によるものだ。「床材は杉の無垢フローリング、建具や家具もオリジナルで職人がこの家のために手がけました」とヨシのいえの山田さん。バリューな価格で将来的に資産となる家づくりを目標としているヨシのいえの思想が表れている。「限られた人しか住めない最先端の設備の家ではなく、多くの人が快適さを実感できるパフォーマンスに優れた『普通の良い家』を建てたいと思っています」。その発言の通り、M邸は付加断熱なし、4寸柱の間の充填断熱でQ値は1.6W/m2K。早くから高断熱高気密に取り組んできた同社の経験が生きた性能数値だ。

頭寒足熱の熱環境を低燃費で実現する間接的な暖房方式。ガラリの下にある寒冷地用エアコン1台で全室を床下から暖める

軽快な表情のフローリングは能代でつくった杉の集成材によるオイル仕上げのヨシのオリジナル品。足裏の感触がやわらかく心地よい

リビングに集中させた開口部の先の敷地を庭として多めに残すことで将来に渡って日差しを確保

取り外せない構造壁を内側に置かず、2間とばしの柱を基本とした木造ドミノ構造で壁の増減が自由なため将来のリフォームも簡単

コンパクトな個室はどちらもロフトと繋がり収納も十分

子ども室はアクセントウォールでさわやかな印象

すのこと置き型バスの和洋折衷。トイレが脱衣所を兼ね、洗濯物は壁の投入口から裏側のパントリーへ直結

すのこと置き型バスの和洋折衷。トイレが脱衣所を兼ね、洗濯物は壁の投入口から裏側のパントリーへ直結

ビルダー情報

会社名 ヨシのいえ (株)ヨシ
代表者名 山田 良隆
建築業許可番号 秋田県知事(般-29)第80465号、二級建築士事務所 秋田県知事登録 第15-10B-0050
所在地 〒0100044 秋田県秋田市横森5-1-1
電話番号 018-884-5533 FAX番号 018-884-5757
営業時間 8:00〜17:00 定休日 毎週火曜日
設立 資本金 1,000万円
業務内容 新築、リフォーム
取扱い工法 新在来工法、枠組壁工法
価格の目安
アフター保証 住宅保証機構による保証機構10年保証、定期的なアフター点検
取扱いエリア 秋田市近郊
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ https://www.yoshinoie.com
▲ページの先頭へ