日本の美を追求した
RC塀のある平屋

一枚板テーブルのあるインテリアショップで平屋づくりの外観ポスターを見た事が出会いの始まりでした。約１０年前に区画整理で立退きとなり新築を考える中、建築屋選びが決まりトントン拍子に、現地調査打合せ、解体、図面描き、見積り、契約、完成がとてもスムーズに流れました。広い土地に古い旧家の佇まいは私から見ると、宝の山であり、解体時に長い御影石の基礎石や庭石、鬼瓦等は大切に新築に活用させていただきました。土地約280坪、建物約108坪。とても潤決な条件が揃い理想的な家づくりとなり、完成引渡しの時の奥様から「そんなに大きく無いわね」と嬉しい一言に感謝。

外観についてのデザインはスッキリとした切妻デザインの屋根にRCヨウ壁。色は、白黒グレーに木の色で統一しました。植栽は株立ちの低木、全体としては「大きなお屋敷に品の良さ」を感じられる工夫を大切にしています。ガレージ前の植栽の見切石は旧自宅の基礎石を使用。新品の石には無いやわらかさを漂わせます。
玄関を入ると正面に中庭の見える低い窓、大きな水盤に水の波紋が広がり心が洗われます。この家の中心はやはりLDK、家族や知人が集まり楽しく過ごす空間演出。天井には溝造材の太い丸太梁がこの家を守ります。LDKのフローリングの一角に寛ぎのタタミスペースに丸い座卓。ダイニングには３Mのトチ一枚板テーブルにデザインチェア。キッチンは白で統一、こだわりの暮らしが楽しみです。